「象の消滅」 短篇選集 1980-1991
2005年5月29日 読書
村上 春樹 新潮社
村上春樹の初期の短編集を集めた一冊。
まず、装丁がかっこいい。
多分、一度すべて読んでいるんだろうけど、
当時は学生だった事もあり、
視点が変わっている部分や、
気になる部分が変わっているなと
強く感じた。
「夫婦」という設定が何作かあり、
それが妙に印象的だった。当時は、「夫婦」と
いうものが遠い存在であり、ぴんとこない
ものだったのだが、年を取り、その生活が、
なんだか想像できるようになっているからかも
しれない。
読みやすくてすっと入ってくる短編も
あれば、全く受け付けない作品もあった。
一番気に入っているのが、
「四月のある晴れた朝に100パーセントの
女の子に出会うことについて」
あとは、
「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
「パン屋再襲撃」
「ファミリー・アフェア」
ぐらいかな。
「眠り」は「アフターダーク」を思わせる
作品。まあ、こちらが先なのだが。
英語の題名について。どれもわりとそのまま
シンプルに訳されているが、
「パン屋再襲撃」 The second bakery attack
「カンガルー通信」The kangaroo communique
「納屋を焼く」Barn burning
なんかがいーなーと思った。
彼の作品はひどくきっちりしていて、落ち着いているのだが
どこか奇妙にずれていて、不思議な気分を味わえるところが
好きだ。
村上春樹の初期の短編集を集めた一冊。
まず、装丁がかっこいい。
多分、一度すべて読んでいるんだろうけど、
当時は学生だった事もあり、
視点が変わっている部分や、
気になる部分が変わっているなと
強く感じた。
「夫婦」という設定が何作かあり、
それが妙に印象的だった。当時は、「夫婦」と
いうものが遠い存在であり、ぴんとこない
ものだったのだが、年を取り、その生活が、
なんだか想像できるようになっているからかも
しれない。
読みやすくてすっと入ってくる短編も
あれば、全く受け付けない作品もあった。
一番気に入っているのが、
「四月のある晴れた朝に100パーセントの
女の子に出会うことについて」
あとは、
「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
「パン屋再襲撃」
「ファミリー・アフェア」
ぐらいかな。
「眠り」は「アフターダーク」を思わせる
作品。まあ、こちらが先なのだが。
英語の題名について。どれもわりとそのまま
シンプルに訳されているが、
「パン屋再襲撃」 The second bakery attack
「カンガルー通信」The kangaroo communique
「納屋を焼く」Barn burning
なんかがいーなーと思った。
彼の作品はひどくきっちりしていて、落ち着いているのだが
どこか奇妙にずれていて、不思議な気分を味わえるところが
好きだ。
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