フリーダ

2006年5月19日 映画
メキシコの女流画家フリーダ・カーロの生涯を映像にしたもの。

フリーダは、18歳の頃、学校から下校途中に乗っていた
バスで事故にあい、肩の脱臼、肋骨、背骨などを骨折、
右足の粉砕骨折を被る瀕死の重傷を負っています。
金属製のコルセットをしなければならず、亡くなるまで
事故の後遺症に苦しんでいます。

また、21歳上のメキシコの著名な壁画家ディエゴ・
リベラと結婚しましたが、女性関係の派手な彼とは衝突し、
また自身も数々の著名な人物などと浮名を流しています。

そんな波乱万丈という以外の何物でもない彼女の
一生が色の美しい映像、彩りに溢れているけれども
少し哀しい感じのメキシコの風景、彼女の絵、
音楽などで、つづられています。

サルマ・ハルエック演じるフリーダは、男性的とも
いえる猛々しさを備えつつも、セクシー。

ディエゴが好きだったメキシコ伝統民族衣装を中心とした
フリーダのファッションがとても素敵。
http://www.frida.jp/fridas_fashion.html

私は、2003年に天保山ミュージアムで開かれた
彼女の展覧会を見に行っています。
画集などでみると、事故で傷ついた自分の体などを
モチーフにした彼女の絵は、
非常にプリミティブでグロデスクなイメージがありましたが、
実物を見るととても繊細な優しい感じがして驚きました。
色々な展覧会に行っているがかなり印象的だった展覧会の
一つでした。

この映画を見ている人は、ほとんど彼女の事を
知っている人だと思うけれど、まだであれば是非
彼女の絵をじかに見て欲しいと思います。

2003年アカデミー賞作曲賞、メイクアップ賞、
同年ゴールデン・グローブ賞音楽賞ほか受賞作品

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