吉田 修一 角川書店 2006/03/25 ¥1,470

11人の女性を取り上げた短編小説集。

ここに出てくる女性達は、女性女性していなくて、
女「性」が感じられないちょっとゆるい感じの
女性が多い。

ゆるい女性達のちょっと、
言いようのない
人間のうちにひめたこわさを表しているような
気がする。

個人的には彼の作品では、男性が主人公のもの
が好きなのだけれど、女性の描き方も
ふーん、やるな、と思った。

後味がよくない感じもするし、感動をするわけ
でもない。けれど、なんだか印象的な
一冊である。

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