いつから日記をつけているんだ?と調べてみると2001年11月からだった。
15年ぐらいか。年も取るものだ。

私は、15年前大きな病気をして人生が一度ぐちゃぐちゃになって、
そこからふらふらと生き直している。20代で癌にもなったし、
随分と自分の人生を嘆いたものだ。病気を抱え、出来ない事が
沢山増え、いつも朝起きると絶望感でいっぱいだった。

そんな私もなんとか生きている。病人である事を忘れられる
瞬間がある。常に病気に意識下において支配されているのは
間違いないが、今、支えてくれる人が傍にいてくれる、
私には手に入らないかもしれなかった常人のような
平凡であるが、ある程度自立した生活を送る事ができている。
私にとっての奇跡。
もちろんいい事ばかりではないし、大きくつまづく事もあるだろう。
でも、私は自分のこれからの人生をより良く生きたい。

年を重ね、変わった所といえば、前ほどおしゃれであるという事に
固執しなくなった事。いいんだか悪いんだか分からないけど、
まあ年を取ったという事だろう。食べる事、旅行、美術には
今でも相変わらず関心を持っているが、ジャンルが若い頃と中身が
変わりつつある。

私の持病は年を重ねると軽快する場合もあるので、年を取るのが嫌な半面、
楽しみでもある。

これからも常に病気に注意を払わないといけないのだが、丁寧に
生きて今ある幸せを二度と失わないように願っている。

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